副腎皮質がん(Adrenocortical Carcinoma)の略で、副腎がんを意味します。
副腎皮質がん(ACC)は、100万人あたりの罹患者が0.72人のみというまれな腫瘍です。主として成人で発症しますが、小児で罹患する場合もあります。診断時の年齢中央値は46歳です。歴史的に見て、この悪性腫瘍のうち、診断時点で副腎に限局しているものはわずか約30%です。しかし、最近では、高品質な画像診断技術が普及したため、初期段階で診断されるACCが増えています。
医師の診察を求める主な理由としては、患者の約60%が過剰なホルモン分泌に関連する症状を挙げています。生化学ホルモン検査を行うと、腫瘍の最大80%が機能性であることが明らかになります。初発症状として2番目に多くみられるものは、腹痛や腹部膨満などの非特異的な腹部症状です。ACCのごく一部は、副腎疾患疑い以外の理由で行われた画像検査によって、偶発的に発見されたものです。
出典:https://www.cancer.gov/types/adrenocortical/hp/adrenocortical-treatment-pdq